人毛と人工毛の違い
①人毛ウィッグ
化学繊維の毛ではなく、人の髪を使用しています。その為、値段は高くなりますが、見た目や手触りは、実際の人の毛と同じ仕上がりになります。医療用目的の方やより自然に近いものを希望する方が、人毛ウィッグを選ばれることが多いです。
一番の魅力は人の毛であるため、自毛に馴染みやすくい点です。コテやドライヤーなどで自毛と同様にスタイリングができ、カラーやパーマも可能で、整髪料も通常の物を使うことができます。ただ、人の髪を使用しているので毛質に個体差がある点と徐々に色褪せる点には注意が必要です。
レミーヘア
レミーヘアとは、人の頭から髪を切り、キューティクルを剥がすことなく残したままの人毛素材のことです。メーカーや扱う会社ごとにその基準は異なりますが、高級人毛として扱われ、レミーヘアを使用したウィッグは値段も高くなります。
傷みが少なく自然な手触りであることが大きなメリットですが、反対に元の髪質が現れやすいという点がデメリットになることもあります。
バージンヘア
バージンヘアとは、レミーヘアの中でも1度も染色やパーマをかけたことがない人毛素材のことです。とても手に入りにくく希少価値が高いため、最上級の人毛として扱われています。
レミーヘアと同じく自然な手触りで、ツヤや弾力があるなどのメリットがありますが、こちらも元の髪質が現れやすいという点はデメリットになることがあります。
人毛はどこの国の人の髪の毛?
人毛ウィッグで多く使用されているのが、中国人毛・インド人毛・ミャンマー人毛などです。中でも中国人毛が最も日本人の髪質に近いとされており、クセが無く張りがあってボリュームが出やすいため、値段もインド人毛やミャンマー人毛と比べると高くなります。
一方インド人毛やミャンマー人毛は、日本人の髪と比べると断面が強い楕円形をしていることが多く、クセが強く細くて柔らかい髪質である場合がほとんどです。オーダーメイドウィッグなど高価なウィッグを作成する際には、人毛の種類まで確認しておくと良いでしょう。
②人工毛ウィッグ
ポリエステル系の化学繊維を使用しています。人毛ウィッグに比べて価格が安いことはもちろん、毛質も本物に近い自然さを再現できている高品質なウィッグも多くあり、コストパフォーマンスの高さが魅力です。安価な物もあり、スタイリングの持ちが良くおしゃれなで活用する方も多いです。
さらに、耐熱ウィッグもある為にコテやドライヤーの使用が可能です。形状記憶力が高いのでスタイルの持ちが良く、色褪せることがほとんどないことも魅力です。
一方で、化学繊維の為にどうしてもウィッグ特有のテカリがあります。また、静電気を起こしやすいので専用のブラシが必要で、自毛ではないのでパーマやカラーリングはできません。用途によってはかなりコストパフォーマンスが高いので、実際に自毛に合うかなど試してみると良いかもしれません。
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