抜け毛はなぜ起こる?
髪の毛は「抜けるもの」です。髪の毛は大きく分けて3つのサイクルで生まれ、寿命を終えていきます。
この各期間の長さは下記のようにだいたい決まっています。
①成長期(約3年~7年程度)
②退行期(約2週間~3週間程度)
③休止期(約3ヶ月~半年)
1本の髪の毛の寿命は10代の女性で4、5年。年齢を重ねるごとにその寿命は短くなり、50代で3年程度と言われています。頭皮にある全ての毛根で同時期に成長期が開始されるということはなく、それぞれの毛根で別々の活動が行なわれているため、毛髪の量はだいたい一定に保たれているんですね。
髪の毛は普通何本くらいある?
髪は平均10万本あると言われています。けれど、ホルモンバランスの乱れや血流の悪化などで成長期〜休止期のサイクルが正常に行われない細胞も多くあり、それが薄毛の原因となることもあります。
毛穴の数は増やせる?
生まれ持った毛穴の数は変わりません。しかし、1つの毛穴から複数の毛を生えさせるということは可能です。薄毛で悩んでいた方が、薄毛治療や育毛を行い、1つの毛穴から複数の毛が生えてきたという実例は多くあります。
1日何本までの抜け毛は正常?
1日80~100本程度の抜け毛は正常の範囲です。特にシャンプーやドライヤー時は髪にも頭皮にも力が加わりやすいため、髪は抜けやすくなります。100本程度であれば自然現象なので抜けても気にする必要はありません。
注意すべき点は、抜け毛の本数よりも抜け毛の「質」です。抜け毛には「自然脱毛」と「異常脱毛」があり毛根の変化を見ることで自然脱毛か異常脱毛かをチェックすることができます。
<自然な脱毛>
自然な脱毛(髪のヘアサイクル:成長期→退行期→休止期を終えて抜けた毛)の毛根は、綿棒やつくしの形に似ています。この形の毛根を持つ毛であれば、1日80~100本抜けるのは正常なので気にする必要はありません。
<異常脱毛>
様々な要因で毛根が上図のように変化してしまった抜け毛は要注意です。毛根の先がやせ細っていたり膨らみが無いものは、栄養不足や血行不良などにより毛根へ十分に栄養が行き届いておらず、髪が弱ってしまっている状態です。毛根に白い付着物が付いている場合などは、皮脂の過剰分泌がや洗い残しが原因となっている可能性もあります。
薄毛治療院や育毛サロンでは、抜け毛を持参しその毛根の形状から抜け毛の原因を解析してくれるところも多くあります。自分で判断し不安な気持ちのまま過ごすことは精神的ストレスにも繋がり、症状を悪化させてしまう可能性もあるので、まずは近くの専門クリニック・育毛サロンなどで診てもらいましょう。
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