プールや海に入ると髪がギシギシに傷んでしまったり、髪の色が抜けて明るくなってしまった経験はありませんか?夏のプール・海水・紫外線は美髪の天敵です。ではなぜプールや海に入るとなぜ髪が傷んでしまうのでしょうか?
プールの水は台所の漂白剤と同じ成分
プールにはたくさんの人が入るため、殺菌消毒作用の強い塩素が入っています。この塩素で私たちの身近にあるものは、台所用の漂白剤などがあります。例えばまな板に食材の色がついてしまった場合などに塩素漂白をしますよね。このように、塩素には殺菌消毒作用の他に漂白作用も含まれているため、プール後には髪が傷んだり、カラーの色が落ちてしまったりします。
水泳選手や水泳講師など日常的にプールに入る方などは、カラーリングをしていなくても髪の色が明るいことがありますね。これはプールの塩素により髪が脱色されたためです。
海水はキューティクルを開くアルカリ性
海水はアルカリ性なのでキューティクルを開いてしまいます。そのうえ海には日陰がほとんどなく、海水で濡れキューティクルが開いた状態で直射日光(紫外線)を浴び続けるので、髪のメラニンが破壊されてしまいます。この状態は「潮焼けヘアー」とも呼ばれ、髪が茶色くなります。
一時期潮焼けヘアーが流行ったこともありますが、髪にとっては非常に悪い状態です。
プールも海も美髪も諦めたくない!なんとかする方法はないの?!
髪には間違いなく悪影響ですが、プールも海も夏を楽しむためには諦めたくありませんよね。かといって、ずっとケアし続けてきた髪が一瞬で最悪のバサバサヘアーになってしまうのも悲しすぎます。少しでも髪の負担を軽減できるよう、プール・海に入る前と入った後のケアをきちんと知っておくことが大切です。
プール・海へ入る前にやっておくべき、髪を守る3つの対策
<対策1>入る前にしっかりと髪を濡らす
髪が乾いたままの髪は塩素を吸収しやすいのでとても危険です。髪全体をしっかりと濡らしてから入ることで、塩素から髪を保護することができます。
<対策2>海では流さないトリートメントを事前に塗る
プールでは日焼け止め同様に規制があるところも多いので難しい場合もありますが、可能な場合は事前に洗い流さないトリートメントを塗ることで、キューティクルを保護してくれます。
紫外線対策成分が含まれるものも多く販売されているため、ご自身の髪質に合うものを試してみましょう。
<対策3>プールキャップは防水性の高いものを被る
プールキャップはメッシュタイプのものではなく、できるだけ防水効果の高いシリカゲル素材などを選びましょう。髪が突っ張って痛みを感じるような場合には、先にメッシュ素材のキャップをかぶりその上から防水効果の高いものを二重で被ると、突っ張り感を抑えることができます。
リゾートや海などでキャップをかぶるのが難しい場合には、できるだけ髪を高い位置でコンパクトに結ぶのがおすすめです。結ばない場合と比べ、水に濡れ紫外線にさらされてしまう面積をおさえることができます。
プール・海を出た後に必ずやっておくべき!髪を守る3つのケア
1.出た後はしっかりと髪の塩素を洗い流す
塩素や塩分に触れている時間が長いほどダメージが進んでしまいます。海やプールから出た後は、すぐにシャワーで髪を流し、塩素や塩分が落ちるまでしっかりと洗い流しましょう
2.アルカリ除去剤で髪のアルカリを取り除く
海水はアルカリ性で、そのまま放置してしまうと髪のダメージが進行してしまいます。髪を真水でしっかりと洗い流した後、シャンプー前にアルカリ除去剤を髪全体に優しくしっかりと揉み込み、できれば2~3分時間を置いてください。
3.シャンプーでしっかりと洗い流す
アルカリ除去剤を塗った後、真水で除去剤を流し、シャンプーでしっかりと洗いましょう。そうすることで、髪についたアルカリ成分をしっかりと落とすことができます。この後にトリートメントなどで、髪の水分や脂質を補ってあげるのがベストです。
時間的にシャンプーをすることが難しい、または忘れてしまった場合などは、真水でしっかりとこれでもかというぐらい髪を洗い流しましょう。間違っても、シャワー無しで海やプールから帰ってしまうなどしないでくださいね。
夜はスペシャルヘアパックで髪を癒してあげよう
海やプールで最善の対策をしたとしても、やはり塩素塩分、アルカリ成分に触れた後の髪は少なからず傷んでしまいます。傷んでしまったな、と感じた時には、ヘアパックで髪のスペシャルケアをしてあげましょう。
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